自分には“加奈”という名前の、2つ年の離れた妹がいる。
加奈は病弱で、小さな頃から入院と退院を繰り返す毎日を送っていた。
両親はそういった妹にかかりっきりになることが多く、幼かった自分にとって加奈は「自分から両親を奪う、憎むべき存在」でしかなかった。
しかしある日のこと、家族で出かけたハイキングの最中に起こった事件がきっかけで、加奈に対する感情は変化した。
「絶対に守ってあげなくちゃいけない。兄である自分が……」
以来、あなたは幼い頃に誓った心のままに、妹である加奈を守り、そして彼女の幸せを祈っている。
かつてあれほど加奈を大事にしていた両親が「過保護すぎる」と心配するほどに、大事に、大切に加奈を見守り続けている。
そして加奈は、自分をずっと守ってきた兄の背中を見つめ続けてきた……。
I have a younger sister named ``Kana'' who is two years older than me.
Kana was sickly, and ever since she was little, she had been hospitalized and discharged every day.
Her parents often focused on her younger sister, and to her young self, Kana was nothing more than ``a detestable being who stole her parents away from her.''
However, one day, her feelings towards Kana changed due to an incident that occurred during a hiking trip with her family.
She said, ``I have to protect her at all costs.As her older brother...''
Since then, you have kept the vow you made when you were young to protect Kana, your sister, and pray for her happiness.
Kana's parents, who once cared for her so much, are now worried that they are being ``too overprotective.'' They continue to watch over her with great care and care.
And Kana has continued to stare at the back of her brother, who has always protected her...
キャラクター
藤堂 加奈 (とうどう かな) 隆道の妹。 病弱のため、入院と退院を繰り返す生活を送っている。いつも守ってくれる兄を頼りにし、また、慕っている。病院生活が長く、友達もいないためか人付き合いは苦手で、一緒の時は兄の背中につい隠れがち。 | ||
鹿島 夕美 (かしま ゆみ) 隆道のかつてのクラスメイト。 かつて隆道は彼女に恋心を抱いていたが、小学校の時の事件をきっかけに、その感情は一変。以来、彼女を憎むようにしている。 | ||
近藤 美樹 (こんどう みき) 加奈の入院先の病院に勤める看護婦さんで、加奈の面倒をよく見ている。新米だった頃からベテランになる現在までずっと加奈の面倒を見てきたため、加奈を自分の妹のように可愛がっている(隆道はさしずめ弟)。 | ||
藤堂隆道(とうどう たかみち) 主人公。 対外的には平凡な学生で、友人付き合いも人並み。家庭では妹想いの兄で、幼い頃に妹の加奈が「壊れ物のように脆い」ことを肌で感じ、以降、彼女を過保護なまでに大切に守り続けている。 |